1~3日間の潜伏期間後発病し、高熱(38~40度)とともに悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛などの全身症状が現れます。
また鼻水、喉の痛みや胸の痛みを伴うこともあります。発熱は3~7日間程度続きます。
一般的な体力のある成人であれば、1週間ほどで回復に向かいますが、小児や高齢者では重症化することもあります。
インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3種に分けられます。
人に感染して問題を起こすのは、このうちA型とB型のウイルスです。
特に、A型ウイルスは非常に変異しやすく、10年~30年ごとに大流行することが知られています。
C型ウイルスは変異がほとんどみられず、安定した性質のため、感染しても病気になることはめったにありません。
鼻や喉の粘液を採取し、迅速診断キットを利用し、10分ほどでA型かB型の判定をします。
(1)内服薬 タミフル
48時間以内の服用により効果があります。
ただし、10代の方には、異常行動などの副作用が心配され、現在は10代のみ処方禁止とされています。
(2)吸入薬 リレンザ
1日2回吸入で効果あります。
10代の方にも処方できますが、必ずしも絶対安全とはいえず、タミフル同様異常行動の発現のおそれがあり、自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することとされています。
などがあります。
インフルエンザの初期症状の出現から意識障害に至るまでの期間が非常に短く、嘔吐、けいれんが認められます。
(熱性けいれんとの区別が困難です。)
重篤な場合には症状が急速に悪化し治療は困難となります。